ボールは友達みたいな言い方ですが、サイト運営者にとってはまじめに考えなくてはいけない話題ですので、分かりやすくまとめてみました。
今更ですが、2月にGoogleよりスマートフォンの検索結果でモバイルフレンドリーなサイトを優遇すると発表がありました。
まず、「モバイルフレンドリーとは何か?」と思う人が多いと思います。
簡単に言ってしまうと、スマートフォンの検索率が増えて、PC検索率が下がっているので、スマートフォンで検索した際には「スマートフォンに対応しているホームページを上位に表示しよう!」というものです。
これは「スマートフォンで見れる」事が重要なのではなく、「スマートフォンで拡大する必要なく、リンク同士が隣接していない、文字のサイズが小さくない」などの条件が付きます。
以下は2014年12月16日に発表されたニールセン株式会社の調査結果です。
パソコン インターネット利用
全体 52,068,000
Yahoo 40,986,000
Google 27,720,000
スマートフォン インターネット利用
全体 42,619,000
Google 41,273,000
Yahoo 38,754,000
「Googleが何をしようと、Yahooを使ってる人も多いし自分には関係ない」と思っている経営者の方も多いと思います。
しかし、Yahooやlivedoorなど日本で使われている多くの検索エンジンの中身はGoogleなのでGoogleで順位が下がれば当然Yahooなどの他の検索エンジンでも順位が下がります。
つまり!死活問題になるサイトが続出します!
特にスマートフォンからの流入により収益を上げているサイトでスマートフォンでの表示に対応していないサイトが、今回大打撃を受ける事が容易に想像できます。
このあたりのアップデートの話題はテレビで放送されたりしないので、経営者の方は制作会社やコンサルの方から聞くことになると思いますが、やはり関係者しか反応しないので一般的には認知されていません。
パンダアップデート・ペンギンアップデートとこれまでも大きなアップデートをしてきたGoogleですが、今回のモバイルフレンドリーは、実はかなりの影響を与えるとドイツのミュンヘンで開催されたSMX Munichで発言されています。
この発言がツイッターで拡散され「実際どの程度影響があるのか分からないし、様子を見よう」と考えていた人たちが一斉に動き出しました。
まず、検索率の話からするとGooglのパソコン検索は2,772万回、スマートフォン検索は4,127万回と、PCに比べスマートフォンの検索率は約2倍です。
現在の一般的なサイトの閲覧率もやはり50%程度がスマートフォンです。
美容院など、スマートフォンから検索されやすいキーワードでは80%になります。
つまり、スマートフォンに対応していない多くのサイトが50%以上の閲覧者を逃すことに繋がります。
今まで以上の大型アップデートにも関わらず影響を受けにくいサイトも実はあります。
それはずばり!パソコンでの閲覧者が検索するキーワードのみで運営されているホームページです!
どんなものか?というと「解凍ソフト」「パソコン ソフト」などスマートフォンでは検索されず、パソコンで検索されやすいキーワードを重視しているサイトです。
しかし、これはあくまで「今回は」というお話ですので、いつ変更されてもおかしくはありません。
パソコンからの検索キーワードで運営しているサイトではあまり影響がないと言いましたが、実際のところは自分以外のサイトが影響を受けるので少なからず、その影響を受けます。
また、個人的に気になっているのが、googleのパーソナライズ検索です。
これは何かというと、見たことのあるホームページを上位に表示するという物なのです
最近ではMNPの影響もあり、iphoneのapple IDをキャリアメールでは無くgmailで登録する人も増えたと思います。
当然Googleアカウントでログインしている人も増えたはずです。
つまり、アカウントにより連動しているので、スマートフォンで5位のABC.comというサイトを見ると、パソコンで検索した際の検索結果が20位でも1位の位置にでてきます。
そして閲覧者の増えたサイトは優良なサイトとしてさらに上位へ表示されるという好循環が生まれるのではないかと思います。
自社のサイトが順位を落とさない為というのは当然ですが、今回のアップデートではライバルのサイトが順位を落とす可能性が少なからずあります。
つまり、4月21日までにスマホ対応しておくと、収益をあげるチャンスになる可能性が高いです!
「みんな対応したら意味ないんじゃないの?」と思うかもしれませんが、既存サイトのレスポンシブ化にかかる費用は安くありません。
無理やり対応させる事も可能ですが、リンクとリンクの間隔が近かったりするのは減点対象なので、しっかり対応する必要があり、現在レスポンシブ化が未対応の場合「リニューアルした方がコストパフォーマンスが良い」事が方が多いです。
そうなると、いきなりリニューアル費用を払えるサイトは限られてきます。
□ スマホユーザーの多いネットショップでモバイルフレンドリー未対応なのは死活問題
□ 一般的なサイトでも50%の閲覧者を逃す可能性が高い
□ 美容院などのスマートフォンからの検索が多いキーワードでは最大80%の閲覧者を逃す