知っておきたい制作会社の選び方

知っておきたい制作会社の選び方

リース契約の制作会社

そもそも本来は形の無いホームページではリース契約が出来ません。
しかし、ホームページ製作ソフトや本と抱き合わせることでリース契約が出来てしまいます。

まともな制作会社ならリース契約のお話は出てこないのでリース契約という言葉が出た時点で、考え直してください。

もしくは、一度落ち着いて他の制作会社に相談してください。

特徴としては初期費用無料で毎月数万円の維持費がかかる場合が多いです。

制作会社は一括で制作費を受け取れて、お客様は分割で無理なく支払える良い方法に見えますが、リース契約の場合、支払いは制作会社ではなく、信販会社に払うことになりますので、ホームページが出来上がらずに制作会社が潰れてしまっても支払いはしなくてはいけません。

解約が出来ず、苦情が多いため、経済産業省・中小企業庁からも警告がでており、ホームページのリース契約は危険だと警告している制作会社も多いでのすが、未だにこのリース商法が後を絶ちません。

そして、年に一度は「数年前に作ったホームページが解約できない。解約するには60万円程度かかる。」というお話を聞きます。

また、この手の業者はドメインの移管をしてくれない場合が多いです。

5年前後で契約する事が多いようですが、ホームページは5年も経てば陳腐化します。

実際に、HTML5の勧告、ガラケーからスマホサイトへの移行、レスポンシブデザインがあたり前になったりと、ここ数年で大きく変わっています。

そして、これから5年後のホームページがどう変わっているか、誰にも予想が出来ません。

会社概要が明記されていない制作会社

お問い合わせの電話番号は書いてあるのに住所や代表者名が書いていない事があります。

未だにテーブルレイアウトの制作会社

2004年迄に流行っていた作り方で、表であるテーブルタグというもので全体の枠を作り、その中に内容を入れて作られているホームページです。

テーブルタグは表を作る為のものですので、本来の目的とは違った使い方をされており、エクセルでホームページを作るようなものです。

実は、テーブルレイアウトは「非推奨」な製作方法ではありますが、「禁止」されている訳ではありません。
ですが、お仕事として「非推奨」な制作物を提供する事に問題があると思いますのでおすすめしません。

未だにフレームレイアウトの制作会社

これも昔流行っていた方法で、Aというページにメニュー、Bというページに内容を書き、組み合わせて表示しています。

しかし、グーグルに読み込まれるのはAのページですので、当然Bというページでいくら更新をしても反映されません。

CSSがHTML内に書かれているホームページ

これは技術的な事なので、分かり難いかもしれませんが、文章を書くためのHTMLの中で「色や多きさ」などの見た目を指定する事が昔は出来ました。

現在は、見た目はCSSで、文章はHTMLで書きなさいと分けられていますが、未だにHTMLの中で見た目を指定する方法を使っている場合があります。

左寄せ・右寄せのホームページ

画面サイズの種類が少なかった昔ならよかったかもしれませんが、現在ではワイドサイズの画面が増えています。

ワイド画面で左右寄せのホームページはとても見難いのでおすすめ出来ません。

デザインではなくアートのホームページ

見た目の良いホームページを提供する事も仕事だと思いますので、アートなホームページに関しては一概に全てがダメとは言えませんが、ホームページに集客を求める企業にとっては痛手でしかありません。

アートなホームページには下記の特徴があります。

要するに閲覧者の行動(見易さ)を考慮していないホームページです。
これでは、お問い合わせに繋がり難くなってしまいます。

SEOを全く考慮していないホームページ

SEOを全く考慮していないホームページというものもあります。
これらのホームページで企業サイトの場合、企業名を含むキーワードでしか検索結果に表示されません。
場合によっては企業名ですら出てこない場合もあります。

SEOに頼らず、毎月広告を打つことで運営するという場合なら良いと思いますが、そうでない場合はオススメできません。

SEO対策を謳いながら検索結果に出てこない制作会社

SEO対策に力を入れていると良いながら、会社名でしか出てこない場合があります。

最低でも「地域名+業種名」で上位に表示されない場合は気をつけたほうが良いでしょう。

弊社の場合「江東区+雅ホールディングス」で上位に表示されますが、これは江東区にある「雅ホールディングス」という会社は弊社だけなので、当然の結果なのです。

「江東区 ホームページ製作」このキーワードで上位に表示されている事により、江東区でホームページ製作を探されている方に見てもらえるので意味があります。

最後に

製作の仕事は一見華やかに見られがちですが、実際はIT土方と呼ばれる地味な仕事です。
不安を煽るような事ばかり書いてしまいましたが、多くの制作会社は真面目にがんばっております。
そして、誇りを持って製作の仕事をしている人間は、これらの詐欺的な行為の現状に憤りを感じていると思います。

しかし、ホームページは形の無いものですので、知識を身につけて頂く事でしか自衛がしにくく、悲しいことにお客様の無知に付け込んだ詐欺的なものが、他の業種に比べて多いのも事実だと思います。

制作会社もどこの会社が怪しいか分かっていても、他社の事はあまり悪く言いえないので、注意を促す程度の事しかできません。

最低限の知識を身につける。
身近な信頼できる人に助言してもらう。
複数の制作会社に相談してみる。

など、自衛の方法はいくつかあると思いますので、ホームページで悔しい思いをされる方が1人でも減る事を心より願っております。

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